車のエアコンガスは入れすぎもダメ?規定量が大切な理由と正しい量の整え方
エアコンガス(冷媒)は、多すぎても少なすぎても冷えが落ちます。車ごとに決められた「規定量」ちょうどで、はじめて設計どおりに冷えます。
- 少なすぎ:冷えが弱い。コンプレッサーに負担がかかる
- 多すぎ:うまく気化できず冷えがぬるくなる。部品に負担がかかる
- 量は外から見ても分からない
こんな症状はありませんか?
- エアコンをつけても以前ほど涼しくならない
- 走り出してもなかなか冷えず、信号待ちでぬるくなる
- ガスを足したはずなのに、すぐに効きが悪くなった
- カーエアコンの修理・部品交換をすすめられた
なぜ量が大事なのか
冷媒は、液体から気体に変わるときに周りの熱を奪います。この働きで、車内の空気を冷やしています。
コンプレッサー
冷媒を圧縮し
高温・高圧にする
コンデンサー
外気に放熱し
冷媒を液化
膨張弁
冷媒を一気に
膨張・減圧
エバポレーター
気化時に熱を奪い
冷風をつくる
この「気化と液化のくり返し」は、冷媒の量が適正であってはじめて設計どおりに回ります。
冷媒の規定量はどのくらい?
車種ごとに自動車メーカーが定めた冷媒の適正量があり、一般的な国産乗用車では300〜600g程度です。エンジンルーム内のコーションラベルやサービスマニュアルに記載されています。この数値は膨大な試験データに基づいて導き出されたもので、その量ではじめてエアコンが最大限の性能を発揮できるよう設計されています。
多すぎ・少なすぎで起きること
冷媒ガスの量は多すぎても少なすぎても性能低下に。規定量が「最適解」です。
| 比較項目 | 入れすぎ(オーバーチャージ) | 不足(アンダーチャージ) |
|---|---|---|
| 圧力 | 設計値を超えて上昇 | 設計値より低下 |
| 気化の状態 | 液体のまま気化しきれない | 気化は起きるが量が不十分 |
| 冷却性能 | 低下(冷風がぬるくなる) | 低下(冷えが弱い・遅い) |
| 部品への影響 | コンプレッサー・ホース等に過大な負荷 | コンプレッサーの過稼働・潤滑油不足リスク |
| 燃費 | 悪化(抵抗増大) | 悪化(コンプレッサー過稼働) |
「冷えているから大丈夫」とは限らない
近年の多くの車は「可変容量式コンプレッサー」を使っています。冷媒が多少足りなくても、冷えの低下を感じにくい仕組みです。
- その分、コンプレッサーが無理をして動き続けます
- 知らないうちに負担がたまっていきます
- だから、定期的な冷媒量のチェックが大切です
規定量に整えると得られること
- 冷えが戻る:吹き出し口の温度がしっかり下がります
- 部品を守れる:コンプレッサーが無理な稼働を続けずに済みます。コンプレッサーの交換は、数万円から十数万円の修理になることもあります
施工事例の一台です。改善の幅は、車種・使用状況・施工前のコンディションによって異なります。
自分でできること・プロに任せること
セルフケアとプロ領域の線引き
冷媒ガスの量が適正かどうかは、外から目で見て判断することができません。「エアコンの効きが落ちたかも」と感じたとき、エアコンフィルターの交換や内気循環モードの活用は自分で試せるセルフケアです。一方、冷媒の残量チェックや規定量への再充填は、専用の機器と知識が必要な専門領域です。セルフケアで改善しない場合は、冷媒量の精密な診断ができる整備士に相談するのが近道です。
量を正確に整える方法:全部回収して、重さで量る
量の整え方には2つの方式があります。
- 手動方式:圧力を目安に作業者が判断します。外気温や作業者の経験に左右されやすい方式です
- 専用機器方式:冷媒をいったん全部回収し、重さをグラム単位で量って戻します。外の環境に左右されにくく、安定した精度が期待できます
内藤オートサービスは専用機器方式です。今どれだけ入っているか分からないまま足すのではなく、全部回収してから規定量で戻します。
「足すだけ」で終わらせず、規定量に整えてエアコンの冷えを取り戻す
内藤オートサービスでは、冷媒ガスをいったん全部回収し、重さで量って規定量で戻します。量の過不足による冷えの弱さと部品への負担を、まとめて整えられます。ご自宅や職場の駐車場まで出張し、立ち会いは不要なので、お仕事中や家事の合間でも大丈夫です。基本コース16,500円〜(約60分)。
R1234yf(新しい冷媒)のお車は、冷媒の不足が100gを超えた分だけ冷媒代(税込44円/g)が加わります。R134aのお車には加算されません。
※ お電話でのご予約・ご相談も承ります(受付 9:00〜20:00・不定休)


